不登校について一考 その2

基礎屋塾長

2014年02月14日 21:12

 昨日は某市の不登校対策協議会に参加してきました。

 田舎ならではかもしれませんが、こちらの地域では不登校になる子の多くに能力上の問題からくる学習の遅れが目立ちます。当然、対人トラブルや家庭環境、心理的要因やトラウマ、精神疾患などが絡んだケースもありますが、学力不振が一番目を引くと言っても過言ではありません。

 中学に入って定期テストがはじまり、今まで優しくすべての学習をサポートしてくれていた担任がいなくなって、教科ごとに違う先生が登場する完全異質な空間です。中1ショックの原因の一つと思われます。

 そんな中、小学校の先生は中学の先生に対して「もっときめの細かいサポートはできないのか?」と思い、中学校の先生は「小学校の間に支援学級を勧められなかったのか?」と訴える。

 ここで一考

 昨日の会議では講師の先生をお招きして不登校支援の具体的方法等の講義をお聞きしたのですが、内容とは全く関係なく、この地区の不登校児童生徒数を減らすには、まず乳幼児健診をすり抜けた幼稚園、小学校低学年での発達障害児(及び傾向)に対するより専門的なスクリーニング、そしてフィードバックを含めた保護者へのサポートが必要であると改めて思いました。

 そして地域の発達支援が充実していない以上、見立ての必要性からスクールカウンセラーの半数以上が準スクールカウンセラー(非精神科医、非臨床心理士)という現状は改めないといけない地域かもしれないと思いました。というかこの地域だけでなく県教委のSCの半数以上が準SCなんですけどね。

 ではでは・・。

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