2005年05月28日16:44
体操は危険!≫
カテゴリー │いろいろコラム
自分がやったことの無い仕事の話って面白いと思いませんか?私は色々な職業の人と飲み食いしながら語り合うことが好きです。職種によってそれぞれ裏には、おもしろい話ってあるんですよね。
そこで今日は土建屋さんのお話。
これは数年前、ある公共の道路工事に一日だけ応援で参加したときのことです。その日は、私と友人、あと友人の会社の人3人の全5人で朝礼から参加することになっていました。私と友人の2人はほとんど朝礼など無い仕事しか経験が無く、そのため学生以来、久々の外での朝礼に「やばい、ちゃんとヘルメット持っていかんと怒られるに!途中で倒れたら先生呼ばんといかんら。」とおちゃらけて興奮気味でした。
朝礼の場に着くと、数社の下請け業者は御揃いのヘルメットや作業着で約10人ずつ5、6の団体できれいに整列していました。私達はばらばらの作業着で少し浮いた感がありましたが同様に並び、始まるのを待ちました。するとしばらくして朝礼が始まり、大手元請け会社の監督さん二人とその下請け会社の監督さん数人が前に立ちました。大手会社の監督さんは、50歳くらいのおっかなそうな中年監督と、もう一人は私と年の変わらなそうな若い監督さんです。そしてよく見ると若い監督さんはとても偉そうな口調で年老いた下請けさんに注意をしていました。そして下請けさんは半ベソ気味でペコペコ頭を下げる状態。
私達は「ああいう態度見るとむかつくらー。偉そうに・・ああいう奴に限って昔はへちょかっただぜ」と今日だけ参加の部外者としてブツブツ言っていたとき、ラジオ体操が始まりました。
そのときです。中年の監督が友人に「おい、そこのー!ヘルメットのあご紐ちゃんと締めろー!」と怒鳴ったのです。友人は一瞬キョトンとした後、即座に慌ててあご紐をしようとしたのですが普段使っていないためなかなか長さが合わず、バタバタしていました。私はその姿を見て「注意されてやん。プッ」と笑いながらも、たまたましっかりあご紐をやっていただけだったため内心ほっとしていました。
そして朝礼が終わり、現場へ向かうとき私が彼を冷やかしていると、
「怒られちゃってー。やー、覚えておきなよ。ラジオ体操はすんげえ危険な体操だで、しっかりメットかぶらんといかんだに。」
と負け惜しみを言ったことに吹き出してしまいました。「何が危険よ?」と聞くと
「隣の振る手で頭かち割られちゃいかんもんでだら。もしくは上から飛行機落ちてくるかもしれんで・・。」
とケタケタ笑いながら仕事に行きました。
朝礼の間もヘルメット被れだの、あご紐しろだの、下を従わすための規律に過ぎない軍隊のような大手のやり方に何様?と思いながらも、久々の外での朝礼を満喫した二人でした。
ここで一句
「お隣の パンチが来るから 気をつけろ メットで防げ 朝の体操」
そこで今日は土建屋さんのお話。
これは数年前、ある公共の道路工事に一日だけ応援で参加したときのことです。その日は、私と友人、あと友人の会社の人3人の全5人で朝礼から参加することになっていました。私と友人の2人はほとんど朝礼など無い仕事しか経験が無く、そのため学生以来、久々の外での朝礼に「やばい、ちゃんとヘルメット持っていかんと怒られるに!途中で倒れたら先生呼ばんといかんら。」とおちゃらけて興奮気味でした。
朝礼の場に着くと、数社の下請け業者は御揃いのヘルメットや作業着で約10人ずつ5、6の団体できれいに整列していました。私達はばらばらの作業着で少し浮いた感がありましたが同様に並び、始まるのを待ちました。するとしばらくして朝礼が始まり、大手元請け会社の監督さん二人とその下請け会社の監督さん数人が前に立ちました。大手会社の監督さんは、50歳くらいのおっかなそうな中年監督と、もう一人は私と年の変わらなそうな若い監督さんです。そしてよく見ると若い監督さんはとても偉そうな口調で年老いた下請けさんに注意をしていました。そして下請けさんは半ベソ気味でペコペコ頭を下げる状態。
私達は「ああいう態度見るとむかつくらー。偉そうに・・ああいう奴に限って昔はへちょかっただぜ」と今日だけ参加の部外者としてブツブツ言っていたとき、ラジオ体操が始まりました。
そのときです。中年の監督が友人に「おい、そこのー!ヘルメットのあご紐ちゃんと締めろー!」と怒鳴ったのです。友人は一瞬キョトンとした後、即座に慌ててあご紐をしようとしたのですが普段使っていないためなかなか長さが合わず、バタバタしていました。私はその姿を見て「注意されてやん。プッ」と笑いながらも、たまたましっかりあご紐をやっていただけだったため内心ほっとしていました。
そして朝礼が終わり、現場へ向かうとき私が彼を冷やかしていると、
「怒られちゃってー。やー、覚えておきなよ。ラジオ体操はすんげえ危険な体操だで、しっかりメットかぶらんといかんだに。」
と負け惜しみを言ったことに吹き出してしまいました。「何が危険よ?」と聞くと
「隣の振る手で頭かち割られちゃいかんもんでだら。もしくは上から飛行機落ちてくるかもしれんで・・。」
とケタケタ笑いながら仕事に行きました。
朝礼の間もヘルメット被れだの、あご紐しろだの、下を従わすための規律に過ぎない軍隊のような大手のやり方に何様?と思いながらも、久々の外での朝礼を満喫した二人でした。
ここで一句
「お隣の パンチが来るから 気をつけろ メットで防げ 朝の体操」