フリースクールについて一考 その1

カテゴリー │教育・心のケア

 浜松では鮮やかにピンク一色だった桜の木も、すっかり葉桜になってきました。
 学校の始業式から数日が経ち、基礎屋昼の部(フリースクール)もスタート。いよいよ新学期が始まりました。

 今年はこの節目を足掛かりに、基礎屋からも7名の不登校・別室登校の児童生徒のうち6名が学校に戻っていきました。今のところ毎日教室に入っている子もいれば、上手に休みを入れながら自己調整している子もいます。そして今後は息切れする子も出てくると思います。
 もちろん学校に戻ることが唯一の正解ではありません。かと言って「行かなくてもいいよ」一辺倒では無責任です。

 そこで一考

 今まで幾人かの不登校児童生徒やいくつかのフリースクール、適応指導教室を見てきました。その上でフリースクール、適応指導教室に通うときには、「その時、その子に合った教室を選ぶことがいかに重要であるか」を感じました。

 合わない教室に通ったときの悪い影響としては「無理に学校に行かせようとして余計頑なにさせてしまう」、逆に「もうちょっとの工夫で学校に戻れそうなのに、何も手を差し伸べられていない」、「障害や疾患を見つけられずに放置されている」等が見られました。

 実はフリースクール、適応指導教室には教室によってそれぞれ特色があります。

・居場所になるところ
・やりたいことをやらしてくれるところ
・人とふれあう体験を通し、人への信頼を再構築できるところ
・学習を補充をしてくれるところ
・学校復帰の方法を一緒に考えてくれるところ
・状態の見立てが利くところ
・就労につながる社会復帰に強いところ
・今まで見つからなかった魅力を引き出してくれるところ
・体力がつけられるところ
・家族のフォローをしてくれるところ
・医療や福祉との連携に強いところ
・非行や反社会的な行動に対応できるところ
・専門家による心理療法やSSTが受けられるところ
・教育委員会、学校とのパイプが強いところ

等々、その教室の特色や指導員の持つスキルは様々です。
お子さんに合っていない場合、成果が出にくいばかりか、その教室の持つ価値も半減してしまいます。選ぶ際には評判を聞いたり、見学、体験したりして、お子さんの状態に合った教室を選んでみましょう。

ちなみに基礎屋は、学習支援と臨床心理学をベースにした見立て、心理療法を基本にしていて、学校復帰を目指す子たちに向いています。

それでは皆さん、平成二十六年度も慌てずじっくりいきましょう!今年度も宜しくお願いいたします。

ではでは…
フリースクールについて一考 その1



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