2013年06月06日19:48
飴と鞭 その1≫
カテゴリー │教育・心のケア
以前から、学校や病院で出会う子どもたちの親御さんに、ある特徴を表す方が多いことが気になっておりました。その特徴とは、『子どもに対する「飴と鞭」の使い方』です。
「飴」は、金銭や物、食事、旅行などの物質的で直接的な喜びを与える行為が多く、仲が良いときの親子の関係性はまるで友達の様です。
しかし「鞭」は価値観の違いによる叱責が多く、教育的に「厳しい」というよりも「支配」や「押し付け」に近い印象です。またつい日常的に子どもが傷ついてしまう人格や存在の否定にも繋がる発言をしてしまっていることも多いです。例えば、「どうせあんたは」、「やっても無駄」、「育てづらい」、「いなければいいのに」等の発言。そしてお子さんに対して非常にクールなつきあいの方もお見かけします。ちなみに子どもへの無視や無関心は、最強最悪の鞭かもしれません。
※ たまには誰でもありますので、ご安心ください。
簡単に言うと、飴と鞭が両方過剰で差が大きい。その割に子どもが本当に欲しいと思っている「褒められたい」、「一緒に居て欲しい」、「いつでも味方」、「いざというときには・・・」という、ごく当たり前で安心感の元になる要求にはあまり応えられていないことが多いです。
そしてやり過ぎた鞭を後悔し、それを帳消しにしようと即効性がある飴を与えてしまう行為の繰り返しになっている方もお見受けします。かえって四六時中喧嘩している親御さんよりも子どもにとっては理解が難しいかもしれません。
こういった飴と鞭を与え続けると、子どもの心の成長には悪影響が出てしまいます。実際このようなご家庭のお子さんたちは、何らかの不調やSOSのシグナルを出していることが多いです。
いくらお子さんのために身を粉にして働いても、いかに疲れているかをアピールしても、休日に旅行に連れて行ったり欲しいものを買ってあげたりしても、あなたにはお金を掛けていると訴えても、子どもの心の根までは響きません。そんなことよりも「お弁当を作ってくれる」、「家に帰るといる」の方が嬉しいんです。
ここで一考
もしかしたら親御さんも過去に同様、もしくはそれ以上に苦しい経験をしてきたかもしれません。経験してきたとすれば、最初に頭に浮かぶ飴と鞭は似たものになってしまいがちです。そして自分も耐えてきたのだから、子どもも耐えるものだと思うかもしれません。
また、もし上記の様な飴と鞭の使い方を「何が悪いの?」と思っている方がおられるとすれば、それはお子さんの成長に何らかの影響を与えてしまうと知っておいてください。そのまま放置しておけば、お子さんが将来親になったときに同じことをしてしまいます。負の連鎖です。相談に来られる方の中に、脈々と数代連なってきた負の連鎖を目の当たりにすることは少なくありません。
もしこれを読んで思い当たる節が見られる方は、これを機にまずご自身を見つめ直してみてはいかがでしょうか?きっとお子さんにもよい影響が出てきます。お子さんだけを何とかしようとするよりも、親御さん自身が変わることでお子さんも一緒に変わっていく方が効果的でその後も安定します。
しかし、自身に染みついたものを一人で変えることはなかなか大変ですよね。なかなか「見直せない」、「変えられない」、何よりまず「気がつけない」ときはどうしたらよいでしょう?
そんなときは、日記やノートに日々の親子の会話などをメモってみてはいかがでしょうか。何かに気がつけるかもしれません。
そして、できればそれを持って人に相談をしてみるとよいでしょう。
世代間の連鎖が考えられるのであれば、いつも相談する近くの血縁者以外の人にも話しを聞いてみると新しい気づきに出会えるかもしれません。
更に、もし相談する人が周囲に見当たらないのであれば、役所の子育て支援の相談窓口やお子さんの学校のスクールカウンセラーを利用してみるのも一つです。無料でお手軽です。もし継続的な面接が必要であれば病院や心理士を紹介していただくのもよいでしょう。
と書いていたら、2年近く前に同じようなこと書いたなぁと思いだしました。
よろしければこちらも
「最近思ったこと」
ではでは・・。
「飴」は、金銭や物、食事、旅行などの物質的で直接的な喜びを与える行為が多く、仲が良いときの親子の関係性はまるで友達の様です。
しかし「鞭」は価値観の違いによる叱責が多く、教育的に「厳しい」というよりも「支配」や「押し付け」に近い印象です。またつい日常的に子どもが傷ついてしまう人格や存在の否定にも繋がる発言をしてしまっていることも多いです。例えば、「どうせあんたは」、「やっても無駄」、「育てづらい」、「いなければいいのに」等の発言。そしてお子さんに対して非常にクールなつきあいの方もお見かけします。ちなみに子どもへの無視や無関心は、最強最悪の鞭かもしれません。
※ たまには誰でもありますので、ご安心ください。
簡単に言うと、飴と鞭が両方過剰で差が大きい。その割に子どもが本当に欲しいと思っている「褒められたい」、「一緒に居て欲しい」、「いつでも味方」、「いざというときには・・・」という、ごく当たり前で安心感の元になる要求にはあまり応えられていないことが多いです。
そしてやり過ぎた鞭を後悔し、それを帳消しにしようと即効性がある飴を与えてしまう行為の繰り返しになっている方もお見受けします。かえって四六時中喧嘩している親御さんよりも子どもにとっては理解が難しいかもしれません。
こういった飴と鞭を与え続けると、子どもの心の成長には悪影響が出てしまいます。実際このようなご家庭のお子さんたちは、何らかの不調やSOSのシグナルを出していることが多いです。
いくらお子さんのために身を粉にして働いても、いかに疲れているかをアピールしても、休日に旅行に連れて行ったり欲しいものを買ってあげたりしても、あなたにはお金を掛けていると訴えても、子どもの心の根までは響きません。そんなことよりも「お弁当を作ってくれる」、「家に帰るといる」の方が嬉しいんです。
ここで一考
もしかしたら親御さんも過去に同様、もしくはそれ以上に苦しい経験をしてきたかもしれません。経験してきたとすれば、最初に頭に浮かぶ飴と鞭は似たものになってしまいがちです。そして自分も耐えてきたのだから、子どもも耐えるものだと思うかもしれません。
また、もし上記の様な飴と鞭の使い方を「何が悪いの?」と思っている方がおられるとすれば、それはお子さんの成長に何らかの影響を与えてしまうと知っておいてください。そのまま放置しておけば、お子さんが将来親になったときに同じことをしてしまいます。負の連鎖です。相談に来られる方の中に、脈々と数代連なってきた負の連鎖を目の当たりにすることは少なくありません。
もしこれを読んで思い当たる節が見られる方は、これを機にまずご自身を見つめ直してみてはいかがでしょうか?きっとお子さんにもよい影響が出てきます。お子さんだけを何とかしようとするよりも、親御さん自身が変わることでお子さんも一緒に変わっていく方が効果的でその後も安定します。
しかし、自身に染みついたものを一人で変えることはなかなか大変ですよね。なかなか「見直せない」、「変えられない」、何よりまず「気がつけない」ときはどうしたらよいでしょう?
そんなときは、日記やノートに日々の親子の会話などをメモってみてはいかがでしょうか。何かに気がつけるかもしれません。
そして、できればそれを持って人に相談をしてみるとよいでしょう。
世代間の連鎖が考えられるのであれば、いつも相談する近くの血縁者以外の人にも話しを聞いてみると新しい気づきに出会えるかもしれません。
更に、もし相談する人が周囲に見当たらないのであれば、役所の子育て支援の相談窓口やお子さんの学校のスクールカウンセラーを利用してみるのも一つです。無料でお手軽です。もし継続的な面接が必要であれば病院や心理士を紹介していただくのもよいでしょう。
と書いていたら、2年近く前に同じようなこと書いたなぁと思いだしました。
よろしければこちらも
「最近思ったこと」
ではでは・・。
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