きそや通信

今年の夏は本当に暑かったですね。

そんな暑さ最高潮の真っ只中に開かれた第三回基礎屋表現展ですが、ありがたいことに今年も大盛況でした！
なんと来場者数は昨年の約２倍。
皆さまのご協力あってこそです。

ありがとうございました。

そして今回の目玉の一つがこのウィンドウディスプレイ！

中を覗ける様にしてあり、そこにはネガティブな書を書かせたら基礎屋一のＨくん（17歳）の作品「不安」を飾りました。


またアンケートの感想では
｢今までよりパワーアップしていておもしろかった｣
｢子どもたちの自由な表現を見れて楽しかった」
「今までで一番良い。来年も期待！」

等々、たくさんの励ましとお褒めの言葉をいただきました。
まだ未定ですが冬に別の場所でもう一度開催できたらなぁと考えています。


さて、今回の表現展でのアンケート結果の発表です。
アンケートにお答えいただいた１１０名からの集計しました。

　まず
Ｑ１．一番興味を惹かれたのはどの作品でしたか？

　１位　補習塾　小学生生徒による絵しりとり　２０票
　２位　習字教室　自由作品　「馬鹿ちん」　　　６票
　３位　絵画・アート教室　ToMaTo（中１）　「ひとつだけ」　５票
　　　　絵画・アート教室　ToMaTo（中１）　「どうするぅ？」　５票

でした。マックの店長最高でしたね！

　そして
Ｑ２．基礎屋的動物図鑑の中で一番気に入った動物を教えてください。
　では、全６５作品のうち３８作品が選ばれる大接戦！

　１位　おまめニャン　８票


　２位　紅白キリン　　６票


　　　　おっさん　　　６票


でした。みなさん自分のお気に入り作品は他の人の心も掴んでいましたか？？

ちなみに順位をつけること自体には全く意味はないんです。

見る側はそれぞれがそれぞれの感覚で楽しんでいただきたいです。
そして基礎屋で描く人は、人に評価されようと思って表現する必要もありません。

ではなんでアンケートを取ったか？

このふざけていたり、真面目だったり、下手だったり、上手かったりする混沌とした作品の中から、見る人自身がどういったものを好み、どういったものを嫌いスルーするのか感じていただきたかったからです。そして、普段は足も止めない作品にも少し触れてから選んで欲しかったからです。みなさんアンケート用紙を片手に作品を真剣に眺める姿は、まるで有名作品を見ているかの様でしたよ。

そして前回の展覧会で行った「つぶやき」投票も同様でしたが、結果的に意見がばらけるところが面白いですね。
１１０人の評価で動物図鑑１位がたったの８票、そして３８作品という半数以上の動物が選ばれたということは、評価基準や価値観が多様化している証拠です。｢普通｣なんてないんですね。幻想なんです。

うちの子は絵が下手、うちの子は字が下手と思っていても、誰かが支持し、誰かに好まれるのです。より多くに好かれる作品を作りたい人だけが、そのように考えればよいのです。
しかし、普段は親御さんや先生に好まれる作品を作ることばかり考えてしまう子が多いです。もし、それにより子どもの出したい表現が抑え込まれたり否定されたりするならば、それは才能のみならず自信や自己肯定感をも抑え込んでいることがあると知ってください。

と書いていると長くなってしまいますので、総括はまた後日。

まずは、見る側自身が自分がどのような受け取り方をするのか知っていただくこと。更には、それが表現から声を聴くコツであると知っていただけたら幸いです。

ではでは・・・。