■体調不良の中に

カテゴリー │教育・心のケア

 心の相談とは言え、SCや当心理教育相談室でよく出会うのが、体調不良を伴うケース。

 「吐き気がひどく、最近、学校に行けていない」、「学校に行きたいのに頭痛が止まない」「行かなきゃいけないが、下痢が止まらない」、「朝がどうしても起きられない」、「集団にいるとめまいや寒気がする」、「調子が悪く、病院に行ったら、自律神経失調症と言われた・・起立性調節障害と言われたけど・・」、「突然、足が動かなくなった」、「食欲が出ない。体重減っている」、「頭が働かない。考えられない。記憶力が落ちた」・・・・などなど身体症状が関連する相談が多くあります。

そこでストレスチェックどうですか?

●ストレスチェック表

●日常生活で見つけやすいチェックリスト診断

●女性の症状別ストレスチェック

 体調不良の中には、隠れたストレスが原因になっていて、悩みや主張を口から出したり、表現したりして明確になるだけで、身体症状が消え、状態が変わっていく例も少なくないです。

 そういった場合、無意識の中に訴えがあることが多く、自分では全然気が付いていない分、体で表現しているというものが多いです。

 そのため、実際こういう訴えをする人には、「私はこころを病むタイプではない」とか「特にストレスはない。悩みもない。」、「うつなんて、気を張ってないからなる。私には無関係」と言われる方が多いのですが、実は『気がつきにくいから、体に出やすい』ということは知っておいてもよいかと思います。

 放置しておくと、軽い場合には私生活の中で癒されて、自然に治っていくこともありますが、時には症状が慢性化して、残ってしまうこともあります。

 なので、あまりに長引く場合にだけでも、精神科、心療内科に足を運んでみるのもよいかと思います。もし病院の敷居が高い場合は、その前に、心理士に会ってみてもよいかもしれないですね。
(まず病院で、体の病気かどうかを診てもらって、特に問題がなく、メンタルが原因と思われるケースでの話です。まずは体を疑ってみてくださいね。)

 吐き気と腹痛を訴え、半年以上登校の渋りと遅刻・別室登校があった子が、「学校に行きたくない」と口に出せたとたんに、症状が軽減し、きっちり元気な不登校になったこと(学校からすると、よいことではないのかもしれませんが・・)や、受験が終わったり、家庭のトラブルがおさまったりしたら、ぴったり症状がおさまったというケースは少なくありません。
 また同様に、自律神経失調症においては、ストレスやメンタル面の影響が非常に大きいことが多いです。

 先日ある神経科の医師と話をしたとき、『自律神経失調症は深いよ』と言われました。体の面からメンタル面から、複雑に絡み合い、かなり広範囲に調べ、治療する必要があるとのことです。

 また親御さん、保護者さんとの話の中で、若い時分に患った自律神経系の疾患やこころの不調が慢性化し、今でも苦しんでいるという話をお聴きしたのは一度や二度ではありません。

<ここで一考>

 苦しさと付き合うのが日本人の美徳というか、愚痴や文句を言わない、弱音を吐かないことがかっこいいというか・・・・結局、耐えることができる強い人の語る、強い人のための強者の理論と、憧れにも似た素敵な理想の日本人。大和魂。私も好きですし、やってみようとしますが、なかなかできません(T-T)。この価値観で苦しめられている人は少なくないはず・・。そんな場合は、こっそり相談に来てくれたらなーと思います。

 日本人の美徳ってお化粧みたいなものだと思っています。表面がそうあることが大事かと・・・意外と歴史上の英雄や豪傑も、裏には違う顔があることが多いようですよ。
 だから、もしそういうところが気になる場合には、こっそり、ひっそり相談に行きましょう。何もなければそれでよいし、何かあればこっそり治療しちゃいましょう。

ではでは・・。






 

SCって何?

カテゴリー │教育・心のケア

 自分の仕事の一つでもあるスクールカウンセラー(略すとSC)ですが、先日招かれたある公立中学校のPTA懇談会で、改めて認知度の低さと、イメージからくる偏見が大きいことを認識しました。

 自分たちの学生時代には、存在しなかった制度なのだから、広報活動をちゃんとしなければ、親御さんたちが知らないことは当然かなとも思いつつ・・・・現在相談室に来ているお子さん、親御さんからすると、広報活動などしないで、ひっそり、こっそり、あまり混んでいないのがよいのだろうかとも思いつつ・・・週に1日だけの勤務で、どの学校でも予約で一杯。この状況では、これ以上の広報活動も不必要かとも思いつつ・・・・この状況を知り、れんほうさんが仕訳時に「時間を増やそう」なんて言ったらいいのにと思いつつ・・・

 折角なので、SCの紹介を・・・。
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 1995 年度から全国154校を皮切りに、公立の小学校、中学校、高等学校へスクールカウンセラーの配置・派遣を始めた。2001年度からは、さらに本格的に制度化され、週に8時間程の勤務で、全公立中学校への配置・派遣。

中学全校配置になって、まだ10年ですが、もう10年でもありますね。10年やって全然知られてないじゃいかんですね。今年から公立小学校も全校配置ですが、月1のたった4時間で何ができるの?って感じの全校配置スタートです。

<スクールカウンセラーの職務内容>
ア  児童生徒へのカウンセリング
イ  教職員に対する助言・援助
ウ  保護者に対する助言・援助


 要は、子どもたち、先生方、親御さんに対して、「困ったことがあったら話を聞きます」というものです。ただ、少し一般的なイメージと違いそうなところとしては、人生経験や一般論で助言する、俗に言う『人生相談』とは違い、心理学や心理療法の理論や技術を用い、困っている人に寄り添って援助するというものです。

 スクールカウンセラーは、臨床心理士,精神科医,心理学系の大学の常勤教員など,臨床心理に関し高度に専門的な知識・経験を有する者であり、心の専門家として、専門性を有しつつ、教員等と異なる立場として外部性があることから,児童生徒へのカウンセリング,教職員及び保護者に対する助言・援助において効果を上げています(文部科学省 よくある質問と回答について)。

<勤務形態>
非常勤で週8〜12時間

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ここで一考

 たった週1勤務ですが、中学校に本格的に導入されて約10年が経ちました。スクールカウンセラーを導入しても、不登校の生徒数が減っていないという議論があります。
 一般社会では、大人のメンタルヘルス状況が悪化しているのだから、親を見て育つ子どもたちもさぞかし大変だろうと思うのですが、意外と漏れ聞こえてくる教育現場や委員会・センターの方々の持つ危機感は、高くないと言うか・・・人によって温度差があります。

 1997年に、年間24000人いた自ら命を絶たれる方が、今では32000人以上・・。精神疾患患者も増量中でしょうか??不景気も、少子高齢化も、今後どう解決していくのやら・・。
 さてSCは、周囲への理解を進めたり、制度の見直し・テコ入れをすることもそうですが、今後はよい意味でも、悪い意味でもバタバタしそうですね。個人的には、思い切って、SCの時間数増やしてみれば、色々変わりそうな気もするんだけどなーなんて思っています。

 ではでは・・。






 

カレーレポ33 西伊場食堂

カテゴリー │グルメ

さてさて、便利で、安くて、早くて、おいしい、まいどおおきに食堂チェーンの西伊場食堂に行ってきました。ここのチェーンの、“ごはん”と“卵焼き”と“さば煮”が好きでよく利用します。あー、さば煮食べたくなってきた。

しかし、自分で好きなおかずを取るシステムは危険ですね。ついついとりすぎてしまいます。


さて、今まで食べたことのなかったメニュー、カレー399円を注文。
味は、よくあるカレーなのですが、ごはんがおいしいせいか、399円は安いと感じました!満足です。

しかし、また次行くと、さば煮を中心に、普通におかず取っちゃうんだろうなー。

ではでは・・。

タグ :カレー


 

仔犬

カテゴリー │日記風

今日は七夕なのにあいにくの雨。せっかくきそ屋で笹を飾り、みんなで結んだ短冊が、雨でぼたぼた落ちていて、子どもたちからは大ブーイングでした(T_T)

さて、話は変わりますが、昨日、仔犬を半日預かったのですが・・・これが何とも、可愛いのですよ。見て見て。超可愛いでしょ!


柴犬の赤ちゃんです。
ぬおーーーー!癒されるー。
ひょこひょこ膝の上に乗ってきて、私の顔をぺろぺろ舐めてくるのよ。

返したくなくなっちゃう。

家には亀のボブちゃんがいるけど、いつまで経ってもなついてくれないのよねー。犬いいなー。


 

最近のニュースから 〜仕事でうつ〜

カテゴリー │ニュースネタ

ここのところの忙しさに、全然更新できませんでしたm(_ _)m
忙しい仕事にちなんで、こんなニュースを・・。

「仕事で鬱」労災申請 初めて1000人突破 昨年度
6月15日13時42分配信 産経新聞

 仕事上のストレスが原因で鬱病(うつびょう)などの精神疾患にかかったとして平成21年度に労災申請をした人は、前年度比209人増の1136人に上り、初めて1千人を突破したことが14日、厚生労働省のまとめで分かった。このうち労災認定を受けた人は同35人減の234人で、自殺者は同3人減の63人だった。

 長引く不況などで職場環境が依然厳しい状況にあるなか、厚労省は「メンタルヘルスに対する関心が高まり、精神疾患で病院にかかる人が多くなったことや、職場での精神疾患に関する労災認定基準を改正したことなどが申請増につながったのでは」と分析。一方、過労死弁護団全国連絡会議幹事長の川人(かわひと)博弁護士は「最近は精神疾患で療養中という相談が後を絶たない。職場で心の病が広がっている」と指摘している。

 労災認定者を業種別にみると、製造業の43人、卸売・小売業の36人、建設業の26人、運輸業・郵便業の23人の順。年齢別では30歳代が75人、40歳代が57人、20歳代が55人だった。精神疾患になったきっかけは「仕事内容・仕事量の大きな変化」が55人で最も多く、「悲惨な事故や災害の体験(目撃)」(37人)、「勤務・拘束時間が長時間化」(25人)と続き、「ひどい嫌がらせ、いじめ、暴行」も16人いた。

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<ここで一考>
メンタルヘルスのことが、世の中でだいぶ認知されてきたために、病院に行く人が増えて精神疾患の人が増えたのか、それとも実際にストレスフルな時代のために増えているのか??はたまた家庭など、他に理由があるのかな??

昔と今を比べることができる、長年人生を謳歌してきた世代の人たちに聞いても、本当に増えているのかは、さっぱり分からないです。下手をすると、「なまけている」と言って、部下を悪化させてしまったり、調子の悪い自分を認めずに、なかなか病院に行かなかったりするのは、経験豊富な年齢が上の人ってことも少なくないですよね。

私の場合ですが、サラリーマン、工場、土建業、学校・・・色々と職場を渡り歩いていてきて、一番ストレスが少なかったのは、土建屋の頃だった気がします。体は一番きつかったけど・・。外で太陽の光をあびながら、土をいじくるのが、私には合っているのかな??それとも人間に合っているのかな??
1次産業の衰退がメンタルヘルスの悪化を招いていたりして。

逆に、思っていた以上に、会社や学校ではメンタル面で調子を崩している人が多いと感じました。合っていないことをしてる人が多いのかな??
けど、向き・不向きで仕事を決めたくないですよね。好き・嫌いの方が大事ですよね。難しい・・。

みなさん、とりあえず睡眠と食欲から、気をつけましょうね。
ではでは・・。