カレーの食べ方

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たまに人と一緒にご飯を食べていて、ふと思い出すカレーにまつわる小学生の頃のできごとがあります。特に大した内容ではありませんが思い出す回数がとても多く、この事は自分に大きな影響を与えた出来事なんだなーと思います。

それは私が小学校5年か6年の頃。夏休みで親戚衆が祖父母の家に集まっていて、従弟(いとこ)達と遊んでいたときのお話です。朝からしこたま遊んだあと、その日のお昼は「婆ちゃん特製カレーライス」。子供4人で食卓につき、「いただきまーす」とスプーン片手にカレーをがっつきはじめました。

すると食べはじめてすぐいつもと違う雰囲気に気が付きました。それはいとこの食べ方が私と全然違っていたからです。パクパク食べている私と弟を横目になかなか食べ始めない従弟兄弟・・。なぜかというと、そのまま食べる私達に対し、従弟達は全部を混ぜていたのです。
私はいつもカレーとライスの境目をそのまま突き進んでいく食べ方。私の家族は皆同じです。しかし従弟はライスの白さがなくなるまで混ぜてから食べ始めました。

「えー?何やってんの?」という私の問いに従弟は「こうやった方がおいしいよ」と混ぜたカレーを指し示し教えてくれました。しかしまだ半信半疑の私に叔母も「混ぜないの?混ぜた方がおいしいよ」と・・。
んー、そこまで言うなら挑戦!と残りの全部混ぜて食べてみました。すると、案の定というか思ったとおりの味・・がっくし・・。

思わず「うげーー、おいしくなーい。なんかぐちゃぐちゃだし」と言ってしまいました。私としては「カレーのおじやじゃん」って感じ。私が否定した時の叔母の悲しげな顔は子供ながらにショックでした。
その後はやはり子供同士、雰囲気が悪くなり、口喧嘩になり、食後は無視し合い・・そして遠くから来ていた親戚一家はそのまま帰っていき、従弟との間の気まずい空気だけが残りました。
このとき多分初めて自分の中に、ものには「言い方が大事」だったり、「自己主張を抑える」必要があるときがあったり、そして自分が好きというものを「人に薦めるときの恐さ」を感じたという複雑な感情を覚えています。(しかし一番思ったことは「カレーに違う食べ方がある」という単純な驚きでしたが・・。)自分の好きなものが皆好きとは限らない。逆に嫌いとういう可能性があることを考えた最初のときだったのかもしれません。かといってその後上手に対応できるようになったという訳では全くなく、猿が人間に近づく第一歩であり、「気付き」のようなものだったのかもしれません。

そして自分の好みの推しつけって知らず知らずのうちにやってしまうことってあるんですよね。注意せねば・・。周囲でマルチ商法や新興宗教にはまってしまった人がいた場合、困る理由の上位はこの「価値観の推しつけ」だったりするんですよね。激しい勧誘や、説得工作、しつこい電話、聞く耳を持たない頑なさなどなど。

ちなみに大人になって、「ビビンバ」で同じようなことを味わいました。私はビビンバもあまりしっかり混ぜずに食べる方が好きです。相手は誰か覚えていませんが、確かビビンバで薦められたときには「混ぜても悪くないけど、おれはあんまり混ぜない方が好きかな?」といった言い方をしたと思います。そういえば丼、冷やし中華などもそうだけど、私は混ぜないのが好きなのかな?皆さんはどうですか?

最後に題が「カレーの食べ方」なので、私の最近お奨めを紹介!(推しつけじゃないよ。自分の好みです)。最近はカレーに半熟卵がお気に入りです。(あいかわらず納豆も好きです。)
ではでは・・。
カレーの食べ方
これ先日食べたココイチのグランドマザー&納豆です!


タグ :カレー

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