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先日のネットニュースの記事より

施設児童に「家に帰れ」保育士2人体罰、暴言 「2/7 西日本新聞」
全文(一部略)
『福岡市の児童養護施設で、同園の保育士などの職員が子どもに対し、ほおを両手で引っ張るなどの「不適切な行為」や「家に帰れ」などの暴言があったとして、同市に改善報告書を提出していたことが8日、分かった。同園の園長は「子どもに不快な思いをさせており、体罰に当たる。施設でこのようなことがあったことを深く反省している」と話している。
 同園や市こども家庭課によると2007年10月、園に実習に来た大学生が「保育士2人にほおや耳を引っ張られた」などと子ども2人が訴えたことを、実習日誌に記録。日誌を確認した同園の江中園長が2人にただしたところ、事実を認めた。
 園側は他の職員にも報告を求めた結果、「胸元を突いた」など不適切な行為の報告が複数寄せられた。「好き勝手するなら家に帰れ」などの暴言もあったという。園側は1月18日、子どもの権利についての研修を重ねるなど、再発防止策を盛り込んだ改善報告書を市に提出した。』


ここで一考
昨年、記事の施設と同様の施設に、先輩の心理士さんが職員勉強会の講師をするというので、帯同して行ったことがありました。そこへ向かう途中で先輩がぼそっと

「医療や心理とは違う立場で子ども達に接している人たちに、病理学的なことやその子に合った対応の仕方を理解してもらうには時間も手間も掛かる。対応に苦慮していたり、逆に加害者になって虐待を引き起こしてしまう可能性があり、ケアを必要とする人たちは、教師・職員だけでなく、保育士さんや寮母さん、直接身の回りの世話をする人たちにもいるんだよ。それなのに、子ども達の衣食住に最前線で関わっている人たちは、忙しくて勉強会にはなかなか出ていただけないんだよねー。」

と言っていたことを思い出しました。
今回、本当にそうなんだなーと実感しました。このケースは、実習の大学生が気が付いたとのこと。第三者の目でしか気が付けない状況にまでなってしまっていたのでしょう。

同じようなメンバーで長いこと仕事を行っていると、何が正解か分からなくなってしまうこともありますし、研鑽を積まなければ、新しい情報を得ることもできません。改めて、自分が足を踏み入れた分野の恐さ・深さを感じました。

あーーーその前に口頭試問ー
ではでは・・・。




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