■子どもを見る視点

カテゴリー │教育・心のケア

先日、学校の先生から会議の中で、教師と我々との子どもに対する姿勢や、視点の違いについて、ご意見をいただく機会がありました。それは

「医師や心理士が言う縦軸(子どもの将来を考える見方)の話は分からなくもないが、現場では合わないことが多い。実際に目の前で問題が起こっているのだから、横軸(今の問題への対処、そして他の生徒への影響を視野に入れる見方)をするしかない。「この子はいずれは問題ないから、今は放っておいてあげる」とか無責任なことはできない。」

という内容です。正直、現場の先生から、ここまではっきりと、このことで反発の言葉を受けたのは、実質初めてだったかと思います。しかしある意味、ごもっともであり、当然な話です。

大学院時代やSCの研修会などでは、教育現場での教師と心理士の視点の違いによるぶつかりというのは、教科書の第1ページに出てくるほどよく聞く話です。
しかし今まで、どの学校の先生方も我慢していてくれたのか、ここまではっきりと言われたことはなかったです・・・それだけ今回、問題が解決できていないし、解決の目途が立っていないということですが・・・。

当然縦軸も横軸も両方重要。どちらかが欠けたものの見方は、誰かを犠牲にしていることは間違いありません。

学校で起きている問題や子どもの表れに対応する際には、縦横どちらの視点も忘れないでいたいし、先生方にも、子どもたちにも、保護者さんにも力になりたいのは、本音であり、こうもりとしてではなく司会者やまとめ役の心境です。

ちなみに同日、ある生徒の保護者さんから
「学校の先生は、卒業まで見るだけで“さようなら”だけど、私は今後も一生、ずーっと子どもを見ていくわけで・・・人生にはこんな時期があってもいいんじゃないかと思ってしまうのはダメなのでしょうか??」
とまるっきり逆のお話を頂きました。

あー、あそこで先生方にはこう言ってあげられれば・・・親御さんにはこう言ってあげられれば、もっと聞いてあげられれば・・・こうやって対応しいていれば・・・ということだらけです。


今は自分の未熟さを噛みしめながら、もっと力をつけたいし、もっと経験したいと貪欲ながら、1ヵ月前からオーバーワーク気味なのか、頭痛が止まらず、先週はぎっくり腰を起こしてしまいました(T-T)
先輩からは「それメンタルから来てるんじゃない??」と言われてしまいました。いかんねー。

しかし、どんどん経験を血肉に変え、パワーアップをはかれたらなーと次の修行を考える塾長でした。ただちょっと最近お疲れ気味なので、2週間くらい温泉でも行ってゆっくりしたーいと考えちゃうのは歳だからかなー。

さて皆さんいよいよ年末ですね。お正月にゆっくりするためにも、学調に部活に遊びに、がんばりましょう!
ではでは・・。


こころの処方箋 河合隼雄


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