きそや通信

出席督促受けた保護者がフリースクール（新潟）
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news2/05/20080620-OYT1T00811.htm（6/23読売新聞）

＜本文＞
自宅学習を理由に子どもを学校に登校させないのは認められないとして、新潟市内の児童１３人の保護者が出席督促書を受けていた問題で、保護者らは２０日、子どもが学習を続ける場としてフリースクールを設立、運営を始めた。来月にもＮＰＯ法人として申請する方針だ。

　「フリースクール　Ｐ＆Ｔ　新潟校」には現在、６〜１５歳の２８人が通う。当面、保護者や外部の専門講師らが勉強の手助けや、英語、音楽、絵画、運動などを指導する。具体的なカリキュラムについては今後検討していくという。

　−中略−

　保護者側は、子どもの中には登校への拒否反応から腹痛や発熱などの身体症状が出た例もあり、学校側もそれを認識していたなどと主張。「事実を確認しないで督促書を出した市教委の対応は非人道的」と批判する。

　フリースクールを作った保護者らは、市内の幼児教室に子どもを通わせていた仲間で、不登校の悩みを相談し合う中で、家庭を主体にした教育を行うことを決め、幼児教室の代表が今年４月に開設した「ホームスクーリング塾」に児童を通わせていた。

　フリースクールは、塾の運営を保護者らが受け継ぐ形で発足した。代表の渡辺真由美さん（４０）は「市教委はなぜ確認もせずに督促書を出したのか。教育長に直接子供たちの様子を見たり、話を聞いたりしてほしい」と話している。市教委は「保護者と話し合い、再登校を促したい」としている。

○前回のコラム　「出席督促」
http://sun.ap.teacup.com/kisoya/185.html

【ここで一考】
この子ども達は病院に行っているかな？
「登校への拒否反応から腹痛や発熱などの身体症状が出た例がある」という判断は誰のものだろう。けど医師や心理士から学校に連絡してもらえば、こんなに揉めくり返ることは無いと思うんだけど・・。
　それに本当に、「登校への拒否反応」だけが原因で身体症状が出ているのかな？もし器質的問題があったり、発達的な問題の二次障害だったりすると、フリースクールより専門的なアプローチが必要になるかもよ。

この子ども達がフリースクールに行くべき子なのか、それとも発達学級、養護学校、適応指導教室に行くレベルの子なのか、はたまた学校に（普通学級に）戻って大丈夫な子なのか。

今回に限ったことではないのですが、一般に不登校や登校渋りがあったときには、フリースクールという選択をする前に、スクールカウンセラーなど専門家とお話しすることや、知能・発達の検査や心理療法を受けること、病院の診断を受けることをお奨めします。

そういうことは、まず学校の先生方に知っておいてもらいたいですね。不登校って学校に戻せばいいってもんじゃないですよ。

まぁ今回のことは、大人たちの無知と身勝手に、子どもが巻き込まれたなんて結末にならないようにして欲しいですね。
ではでは・・。